「この会社に定年まで居続けて大丈夫かな?」と心配になったことはありませんか。
「転職をしたいけど、就職する時に苦労したから次に進めない」と思っていませんか。
このような悩みを解決する3冊を本の内容の一部とともに紹介します。
この記事では
- 退職する勇気を与える本
- 転職から面接で役立つ本
- 面接になぜ落ちるのかわかる本
の3冊をベースに構成されています。
退職をするときは「本当にこの会社を辞めても大丈夫?」と不安に襲われることでしょう。
それを根拠を持って、「この会社にいてはダメだ」と思えれば新しい仕事を探すことができます。
この記事の流れは
- 退職を決める根拠を作る方法
- 職選びで得する方法
- 私の転職での失敗談
このような流れとなっています。
まだ会社を辞めていないのであれば、最後の失敗談だけでも読んでみてください。
私の苦労したことと対策が書かれているので一歩踏み出す時に役立ちます。
会社を辞めるときに役立つ指標
「この会社を本当に辞めても大丈夫だろうか」と悩んでいるときに使える指標があります。
それは『科学的な適職』という本で紹介されている『仕事満足度尺度』です。
「会社を辞めたい」と考えると少なからず主観が入ります。
辛い時期は退職することしか頭にないので、会社の嫌な部分だけを探すようになります。(気分一致効果)
それを避けるため、客観的に「この会社は辞めるべきだ」と判断するための指標が必要です。
おすすめは月曜日と金曜日のように気分が下がっている日と上がっている日の2回で測定し、その平均を取ると良いでしょう。
なぜなら辛い日だけの測定だと、会社の良い部分が掻き消されてしまうからです。
退職を後悔しないために重要なことなので、複数回測定し平均を出してから判断しましょう。
退職が1日で完了する裏技
退職をする際は、『退職届』を提出すると思います。
会社のルール上、「辞める30日前には提出」と書かれていることが多いです。
私が最初に勤めていた会社はこの規則でした。
「今すぐ辞めたい」と焦っていなければ、退職届けをあらかじめ出しておきましょう。
しかし精神的に辛い場合がありますよね。
そんな時は『退職代行 』というサービスの利用がオススメです。
あなたの代わりに「仕事を辞めます」と言ってくれるサービスです。
さらに退職代行を使った当日から仕事を辞めることができます。
退職を伝えると引き止められると思いますが、対応が面倒臭いですよね。
面倒臭いことを解決してくれるのが『退職代行』です。
仕事には代わりがいますが、あなたの人生は誰も代わりに歩んでくれません。
転職活動はスキルを身につけるクエスト
転職活動で1番つまずくことは、「自分にはどんな仕事が向いているのだろう」だと思います。
この悩みを解決するためにオススメの本が、『無敵の就職心理戦略』です。
『理想の生活を作るために仕事を選ぶ』という考え方が私は好きでした。
具体的な仕事選びはこのようになります。
- 理想の生活をイメージする
- 理想の生活になる働き方を考える
- 理想を手に入れるために必要なスキルを出す
- スキルを身につけられる仕事を見つける
この4ステップで仕事を探すと良いと書かれていました。
転職をすることはスキルを増やすことです。
まずはどのような生活を将来送りたいかを考えて逆算してみましょう。
理想の生活からスキルを選んだ実例
私もこの4つを考えたことがありますが、今の仕事と全く違うことがわかりました。
私の理想は「時間と場所に縛られずに生活したい」となったので、スキルとしてはWEB系のスキルが必要だと判断しました。
現在から過去までの仕事を振り返ると、『営業事務』『配送ドライバー』『施工管理』の仕事をしていました。
営業事務だけはWEB系から多少近いですが、求めるスキルを得られる仕事ではありません。
私と同じように転職先が未経験な時に使える転職サイトを紹介します。
未経験に強いということなのであなたに必要なスキルを手に入れる会社に就職することができるでしょう。
注意点として、心には余裕を持って転職活動をしましょう。
特にお金の余裕がないと、心にも余裕がなくなり、スキルを手に入れるよりも、お金を手に入れることが優先になります。
お金に目が眩み過酷な労働環境に陥ることがあるので注意してください。
私もこの経験をしたのでわかりますが、余裕を持って行動しないと後々後悔が付き纏うことがあります。
収入が増えても幸福度は9%しか増えない
「収入を2倍にすると幸福度はどのくらい上がるのか」という実験が行われました。
その結果が『わずか9%の幸福度上昇』でした。
収入が100%上がっても幸福度は9%しか上がらないなら、収入で仕事を選ぶのはもったいないですよね。
収入よりも労働環境や残業、通勤時間、職場の人柄で仕事を選ぶ方が幸福度の上昇につながります。
具体的には
- 労働環境:『進捗』をサポートしてくれるか
- 残業:仕事と私生活を両立できるか
- 通勤時間:短い時間で通えるか
- 人柄:サポートしてくれる人がいるか
これらを基準に就職活動を行うと、「入社したけど辞めたい」となることが少なくなるでしょう。
履歴書はハロー効果で通過率UP
ハロー効果をご存知ですか。
これは「ある1点が際立っていると、他の点も際立って見える」という効果です。
具体的には「イケメン(ある1点が際立つ)は性格も良い(他の点も際立つ)」と思われることです(実際に性格が良いかは別ですが)。
履歴書に記載する経歴や資格に際立っているものが1つでもあれば、履歴書の審査が通りやすくなります。
これから履歴書に資格をつけたいと思う場合は、馴染みのある資格にすることをオススメします。
よくわからない資格よりも、面接官が「この資格持ってるんだ」となるようなものを取りましょう。
他にも余裕がある場合は、履歴書で使う証明写真にも気を配りましょう。
今では証明写真機に『美肌機能』が搭載されている場所もあります。
肌の綺麗さもハロー効果の1つなので余裕があれば使ってみると良いでしょう。
数字マジックで「すごい!」と思わせる
「特技・趣味」の欄で「何を書いたらいいの?」と迷ったことはありませんか。
私も転職活動をする時は迷いました。
文章の勉強をしていたとき、数字のマジックを上手く使うとハロー効果を演出できることに気づきました。
具体的に読書をする場合で考えてみましょう。
「1ヶ月で3〜5冊本を読みます」では普通ですよね。
面接官からは「本が好きなんだろうな」と思われるだけでしょう。
しかし「私は読書量は日本人の上位15%です」と書くと「すごい!」と思いますよね。
実は日本人の中では月に7冊以上本を読む人が3.2%、5〜6冊が3.2%、3〜4冊で8.4%という結果になっています。
読書をするならこのような数字マジックが活用できます。
嘘は一切ついていないので罪悪感もなく面接に行けますよね。
裏技ですが退職をしたら本屋に行き、本を5冊ほど買いサラッと読むと、上位10%以内に簡単に入ることができます。
もちろん読書の内容を書くなら、「最近は何を読みましたか?」と聞かれるので答えられるようにしておきましょう。
読書以外の数字マジックの例
「読書以外で何か使える方法がないの?」と思ったあなたに3つの数字マジックを紹介します。
- 総量を使う
- 数字を大きくする
- 損失に目を向ける
このような方法があります。
総量というのは、今まで行ってきた合計の数です。
腕立て伏せを例に挙げると、今までで行った腕立ての回数を表示するなどです。
1日20回よりも1ヶ月で600回(30日毎日する計算)の方が「すごい!」となりますよね。
数字を大きくするというのは、割合で表現する際に効果的です。
例えば試験の合格率が30%とします。
3人に1人というよりも、10人中3人しか受からないという方が説得力が上がった気がしますよね。
ポイントは分母を大きくするのはいいですが、分子はあまり大きくしないほうが良いでしょう。
1,000人中300人だと意外と多いなと感じてしまいます。
この流れで損失についても解説します。
試験の合格率30%というよりも、不合格率70%と言う方が難易度が高い気がしますよね。
人は損失の方に反応しやすい(プロスペクト理論)ので上手く使ってみてください。
面接は好感度を上げるゲームである
『無敵の就職心理戦略』で書かれていたことですが、面接官は人を判断する能力がほとんどなく、好感度だけで決めているそうです。
だからこそ面接は『好感度上げゲーム』だと思うのが良いでしょう。
熱血系の会社なら、一度面接に落ちても「もう一度面接させてください」ということで、相手に「こいつはガッツあるな」と思わせることができます。(実例)
好感度を上げる方法が『無敵の就職心理戦略』に5つ載っているので面接前は必ず読むことをオススメします。
ここでは好感度が上がる話し方について解説します。
重要なことは、はっきりテンポよく話すことです。
「当たり前のことを言ったな」と思われるかもしませんが、知性的に見えるためにはこの方法が重要です。
私は頭ではわかっていてもできないので、転職エージェントの人や、面接で場数を踏み練習しました。
自分が思っている以上に少しはっきりと、少しテンポよく話してみてください。
面接に落ちる原因は確証バイアス
人が相手を判断する際に働くバイアス(思考の偏り)があります。
それは『確証バイアス』です。
これは自分が見たいように相手のことを判断するバイアスです。
「この人は頭がいい」と思い込んだら、相手の頭良さそうな行動を探し出し、根拠をたくさん集めます。
『第一印象が重要』と言われる理由がこれです。
あなたの第一印象がネガティブに働いているので、何を行っても面接官の評価が悪くなってしまいます。
しかし「自分の第一印象がわからない」と思いますよね。
私も最近になってようやく自分の第一印象がわかりました。
私の場合は「自信がないように見える」と言われました。
自分では自信がないとは思っていなかったのですが、他人から見られる印象はかなり違うものですね。
第一印象を知るためには、就職アドバイザーのような人と面談し、「私の第一印象はどんな感じでしたか」と聞くと良いでしょう。
勇気がある人は、面接の最後の質問で聞くと良いかもしれません。
忖度(そんたく)無く教えてくれるかはわかりませんが、何人かに聞けば見えてくると思います。
他に他人からどう判断されるか気になる方は、『だれもわかってくれない』という本が参考になります。
退職&転職での失敗談を糧に
最後に私の退職や転職での失敗談を話します。
「この会社もう辞めようかな」と考えている人には得になるお話です。
私の失敗は全部で3つあります。
- 退職してから転職活動を始めた
- 退職後すぐにハローワークに行かなかった
- 収入だけで仕事を選んだ
「この人と仕事をする時間を1秒でも短くしたい」という焦りから会社を辞めたのが大きな原因でした。
当時は一人暮らしをしていたので、退職後の仕事が決まらずお金で苦しい思いをしました。
「すぐ仕事が決まるだろう」と思い退職後すぐ、ハローワークに雇用保険の手続きに行かなかっため「税金や保険が払えない」という状況に陥りました。
『お金がない』という状態はIQを低下させるので、就職活動もなかなか上手くいきませんでした。
こんな失敗をして欲しくないので「そろそろこの会社を辞めようかな」と感じているなら
- 転職先を決めてから会社を辞める
- 退職後は必ずハローワークに行く
- お金だけで仕事を選ばない
この3つを必ず行い、生活を守ってください。
退職&転職で役立つ本
この記事で紹介した本を最後にまとめます。
「この会社でこのまま働いていて良いのか?」と迷ったら
『科学的な適職』
著:鈴木 祐
で仕事満足度尺度を測ってみましょう。
「自分にはどのような仕事がいいのだろう?」と迷ったら
『無敵の就職心理戦略』
著:メンタリストDaiGo
で理想の生活から必要なスキルを洗い出しましょう。
「なんで面接受からないんだろう?」と迷ったら
『だれもわかってくれない』
著:ハイディ・グラント・ハルヴァーソン
訳:高橋 由紀子
で人がどのように相手を判断しているか学びましょう。
以上3冊があなたの退職&転職を大きくサポートしてくれます。