『愛と怒りの行動経済学』を一言で表すなら
ゲーム理論で世界を見る
です。
本の半分がゲーム理論について書かれていました。
具体的には『囚人のジレンマ』『最後通牒ゲーム』『信頼ゲーム』『独裁者ゲーム』の4つが登場します。
【読書能力と人物背景】
- 男 25歳
- 大学中退(薬学部)
- 専門学校卒
- 読書量:3〜5冊/月
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
読書速度が普通以下だと思うのですが、それでも毎日コツコツ科学者が書いた本を中心に読んでいます。
- 本のレビュー&感想
- 読むと得する人
- 本が解決する悩み
- 関連本
本を読むモチベーションにも役立つように書いてます。
それでは『愛と怒りの行動経済学』の感想&レビューをお楽しみください。
『愛と怒りの行動経済学』のレビュー&感想
- 難易度
- 驚き
- 想像力拡大
- 実践しやすさ
- テンポのよさ
- わかりやすさ
この本は『ゲーム理論』と『性』の2つについて書かれていました。
ゲーム理論というのは、AさんとBさんがいるとします。
- AさんとBさんが協力すると50点
- Aさんが協力・Bさんが非協力:Bさんに100点
- Bさんが協力・Aさんが非協力:Aさんに100点
- AさんもBさんも非協力:10点
この4つのパターンのうち普通に考えると、「どちらも協力がよい」と思いますよね。
しかし利益を最大にする場合は非協力を選ぶ方が良いのです。
「なぜそうなるの?」と感じたら読んでみてください。
特にゲーム理論はややこしいのでじっくり読むことをオススメします。
『愛と怒りの行動経済学』の第3部が面白い
第3部はゲーム理論ではなく、『愛』について書かれています。
ゲーム理論が難しすぎて、馴染みのある愛がわかりやすかったため、「面白い」と感じた可能性も否めません。
第3部の中でも特に、『男と女と進化』が面白かったです。
具体的にどのような内容かというと、よく言われる「通説は本当なのか」を解説してくれます。
これだけではわからないと思うので、1つ本の中で解説されていた通説を紹介します。
「女は男よりおしゃべり」は嘘だった
私もあなたも「女性は話すのが好き」だと思っていますよね。
「1日平均で女は2万語、男は7,000語を話す」という話を聞いたことがありませんか。
私はこの本を読んでいるとき、Twitterから流れてきました。
この説の1年後に「女は本当におしゃべりなのか」ということが調べられ、『サイエンス』という科学雑誌に掲載されました。
その内容は、『1日平均で男女ともに約1万6,000語話す』です。
私たちの感覚では「女性の方がよく話す」と思われていますが、実は違ったという結果に私はワクワクしました。
「なぜ感覚的には女性がおしゃべりだと感じるのか」については、実際に本を手にとって読んで欲しいです。
『愛と怒りの行動経済学』のオススメの読み方
この本は前半にゲーム理論、後半に愛について書かれています。
なのでゲーム理論について気になる方は1部から
愛について気になる方は3部から読むことをオススメします。
初心者の方は1部から読むと心が折れる可能性があるので
- 第3部:愛と性
- 第4部:楽観主義、悲観主義、集団行動
- 第5部:合理性、感情、遺伝子
- 第1部:怒りとコミットメント
- 第2部:信頼と寛大
この順で読み進めると読破することができるでしょう。
第2部が1番考えながら読まなくてはならいので焦らず読むことをオススメします。
『愛と怒りの行動経済学』が役立つ人
- ゲーム理論がどのようなものか知りたい人
- 男女あるあるを科学的に理解したい人
- 行動経済学が気になっている人
このような人にオススメです。
正直なところ私も1度読んだだけでは完全に理解できませんでした。
私の中では難易度が高いと感じたため、再度読んでみて詳しい内容を記載したいと思います。
悩み解決に役立つ章
この本を読むことで解決できる悩みと章を紐づけてあります。
目的を持って本を読むことで集中力を保つことができます。
読書習慣を身につけたい時や、本を読むモチベーションが途中でなくなった時は活用してください。
「なぜDVされても別れられないのか?」
→第1部:(怒りとコミットメント)
「極端な譲り合いが一瞬でなくなる方法」
→第2部:(信頼と寛大)
「男がマッチョに、女が胸を大きくしたがる理由」
→第3部:(愛と性)
「あなた(orチーム)の生産性を高めるために必要な人材とは?」
→第4部:(楽観主義、悲観主義、集団行動第)
「高く売りたいならオークションが効果的な理由」
→5部:(合理性、感情、遺伝子)
『愛と怒りの行動経済学』をより深く(関連本)
『ファスト&スロー』上・下
著:ダニエル・カーネマン
訳:村井 章子
行動経済学で有名な本です。人の行動選択の愚かさを教えてくれます。「人はネガティブに反応しやすい」ということを証明した人です。
『美人の正体』
著:越智 啓太
「美人の基準とは」を科学的に説明した本です。異性を理解するときには非常にありがたい本です。恋人を作りたい時にも活用できます。
『数字で救う!弱小国家』
著:えかきびと
ゲーム理論を簡単に理解したい人のためにオススメです。文章を読むだけではわかりずらいので漫画で読んでみると良いと思い提案しました。『ピッコマ』で読むと無料です。
『愛と怒りの行動経済学』をオススメします
本のタイトル
著:エヤル・ヴィンター
訳:青木 創
少し難しい内容も含まれますが、非常に興味深い内容が詰まっています。
この本を読むことで『行動経済学』への興味が湧いてきたので、他の研究者が書いた本を購入しました。
ゲーム理論や男女の行動の違いに興味があるなら読んでみてください。
読書をする時間がない方へ
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10分で読めるので時間がない時にはピッタリです。