『セレンディピティ点をつなぐ力』を一言で表すなら
運を引き寄せる生き方を手に入れるための本
です。
私は本書を見たとき、「スティーブ・ジョブズの『コネクティング・ザ・ドット』のことかな」と思いました。
本書を読んでみると、動画のスピーチよりも具体的に、点と点を繋げる方法が書いてありました。
具体的に点と点を繋げるためには大切なことは、簡易要約でまとめます。
それでは『セレンディピティ点をつなぐ力』の感想などが気になるあなたはここからお楽しみください。
- 本の書評&感想&簡易要約
- 読むと得する人
- 本が解決する悩み
- 関連本
【読書能力と人物背景】
- 男 26歳
- 大学中退(薬学部)
- 専門学校卒
- 読書量:3〜5冊/月
- 年間:50冊以上
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
- Instagram:過去の読書記録
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
『セレンディピティ点をつなぐ力』の書評&感想&簡易要約
- 難易度
- 驚き
- 想像力拡大
- 実践しやすさ
- テンポのよさ
- わかりやすさ
『セレンディピティ点をつなぐ力』の第3章が面白い
第3章(「リフレーミング」で感度を高める)が面白かったです。
面白かった点は、捉え方次第で「運がいい人」にも、「運が悪い人」にもなれることです。
運がいい人と悪い人を集めて実験を行いました。
実験手順は、カフェに行き、飲み物を飲んで出てきたときに、「今日はどんな気分?」と尋ねます。
実験では、入店するときにお金が落ちていたり、カフェには有名な俳優がいたりとカフェにいくつかの仕掛けを施しています。
運がいい人は仕掛けに気づき、「今日は最高の1日だよ」と答えるのに対し、運が悪人は仕掛けに気づかず、「今日はいつも通り」と答えたのです。
同じ事実を体験しても、捉え方で運が良くも悪くもなるのは面白いですよね。
私はこのような実験を知ってからは、「私は運がいい」と思い込むようにしています(「だって、運が悪くてもいいと思い込んでおいた方が幸せじゃないですか」)
『セレンディピティ点をつなぐ力』の簡易要約
そもそも、セレンディピティとはなんなのでしょうか。
セレンディピティとは、「点と点を見つけ、つなぐプロセス」のことを言います。
セレンディピティが起こりやすい状態を作ることで、運がいい人になることができます。
ここで疑問が湧いてきませんか。
「セレンディピティはどんなときに起こりやすいのか?」と。
本書では、「人がセレンディピティをもたらしてくれることが多い」と述べられています。
あなたは友人に「旦那さんとはどこで出会ったの?」と聞いたことはありませんか。
多くの回答は「友達の紹介で」と返ってくるでしょう。
恋愛や結婚は人からもたらされるセレンディピティが多いです。
私は引きこもりなので、本からセレンディピティを感じることが多いです。
ブログのネタを本から得ているので、本を読むことで必ずと言っていいほどセレンディピティが起きます。
セレンディピティを起こすには、常に新しいことを受け入れ、自分の中の知識や経験とどのように繋がるかを考え続けることが重要です。
『セレンディピティ点をつなぐ力』のオススメの読み方
私は2回読んでようやく半分ほど理解できました。
難易度はとても高いと思います。
そこで、初心者の方は第1章から第3章までを目標にしてください。
第1章のセレンディピティの説明だけで挫折する可能性は十分あります。
しかし、そこを乗り越え、1日15分だけでもいいので文字を目で追ってください。
読んでて辛いと感じることが必ずあるので、第3章まで読めたら次の本へ行っても良いと思います。
第3章は、考え方を変えるときに役立つので、そこまでは読み進めて欲しいです。
どうしても、文字を読むのが辛いと言うなら、章ごとに「まとめ」があるので、そこだけを読んでみましょう。
1ページ以下なので、簡単に読むことができます。
「まとめ」で気になった箇所があるなら、章の初めから読むことをオススメします。
もしも、組織を持っている方が読むなら、第8章もオススメです。
セレンディピティが起こりやすい組織を作る方法が書かれています。
GAFAのような発想豊かな企業にしたいと思ったときは読んでみてください。
『セレンディピティ点をつなぐ力』が役立つ人
『セレンディピティ点をつなぐ力』が役立つ人を紹介します。
- 「運がいい人」になりたい人
- 発想豊かになりたい人
- 独創的な考えを持つ社員を育てたい人
「運がいい」とは、セレンディピティが起きている証拠です。
身の回りにセレンディピティが起こりやすい環境を作るために、点をたくさん探してみてください。
発想豊かになるためには、点をたくさん打つ必要があります。
他人への自己紹介で名前と会社、仕事内容についてしか話していませんよね。
セレンデピティを起こすには、趣味や興味を持っていることについても触れてみましょう。
相手との共通点も見つけやすくなり、点と点が繋がりやすくなります。
独創的な考えの社員を育てたいときは、他部署との交流を活発にしましょう。
スティーブ・ジョブズは、セレンディピティを起こすために、会社の中心に主要な施設を移したほどです。
トイレも真ん中に集めようとしたくらい、セレンディピティを大切にしていました(トイレは分散しました)。
アイデアマンを作るには他の人との交流頻度を活発にする工夫が何よりも大切です。
悩み解決に役立つ章
この本を読むことで解決できる悩みと章を紐づけてあります。
目的を持って本を読むことで集中力を保つことができます。
読書習慣を身につけたいときや、本を読むモチベーションが途中でなくなったときは活用してください。
「運がいい人になるためには?」
→第1章:(単なる幸運とセレンディピティの違い)
「運が悪人になっているかもしれません」
→第2章:(妨げになる4つのバイアスを自覚する)
「捉え方で運が良くなる理由とは?」
→第3章:(「リフレーミング」で感度を高める)
「人生が上手くいかないと悩んだら」
→第4章:(自らセレンディピティを求めるには)
「もっとセレンディピティを起こしたい!」
→第5章:(トリガーの種をまき、点をつなげる方法)
「偶然を人生を変えるターニングポイントにするには」
→第6章:(好ましい偶然を好ましい結果に変える方法)
「人との出会いをより大切に考えたいなら」
→第7章:(人的ネットワークとセレンディピティ)
「世間から『すごい!』と言われる商品を作りたいなら」
→第8章:(組織のセレンディピティを高めるには)
「運が良くなるためのテストをしませんか?」
→第9章:(あなたのセレンディピティ・スコアをつける)
「運をよくするために行動したい」
→第10章:(賢く運を引き寄せるためにできること)
『セレンディピティ点をつなぐ力』をより深く(関連本)
セレンディピティの話で多く登場していた著者がいます。
その人物とは、アダム・グラントです。
- 『GIVE&TAKE』
- 『ORIGINALS』
- 『THINK AGAIN』(簡易要約あり)
- 著:アダム・グラント
まずは、この3冊を読んでみると理解がより深まるでしょう。
特に、『GIVE&TAKE』の内容は本書でよく登場するので読んでみてください。
組織を持っているなら、『ORIGINALS』が役立ちます。
考え方について知りたいときは、『THINK AGAIN』が良いでしょう。
他に理解を深めるために役立つ本は下記の通りです。
『ファスト&スロー』
著:ダニエル・カーネマン
『人生は20代で決まる』
著:メグ・ジェイ
『やり抜く力 GRIT』
著:アンジェラ・ダックワース
『僕らはそれに抵抗できない』
著:アダム・オルター
『SIMPLE RULES』
著:ドナルド・サル、キャスリーン アイゼンハート
『ファスト&スロー』は、人の意思決定に関する話です。
人はシステム1とシステム2の思考を持っています。
直感的に判断するのは、システム1を使い、システム2は考えて判断を下すときに使います。
意思決定について詳しく知りたいときはオススメです。
『人生は20代で決まる』では、人との繋がりついて理解を深められます。
「強い繋がり」と「弱い繋がり」について具体的に知ることができるでしょう。
『やり抜く力 GRIT』では、タイトル通りやり抜く力を鍛えることができます。
セレンディピティを起こりやすくするためには必要な能力なので、早い段階で身につけておきましょう。
『僕らはそれに抵抗できない』は、脳の快感回路についての実験に関する理解を深められます。
誘惑に負けやすかったり、依存症について知りたいときはオススメです。
最後の『SIMPLE RULES』は、自分の中でルールを作るときに役立ちます。
付き合う人を選ぶため、やりたいことを優先的に進めるためにルール作りは必要です。
『セレンディピティ点をつなぐ力』をオススメします
セレンディピティの定義をお伝えしたのを覚えていますか。
点と点を見つけて繋げるです。
見つけるという動作と、繋げるという動作があります。
好奇心を持って新しいことを見つけ、心をオープンにし、相手の考えを受け入れましょう。
そして、自分の知識や経験の共通点や相違点を探し、繋げましょう。
受け入れて繋げることを意識するだけで、あなたには今まで以上のセレンディピティが訪れるはずです。
運がいい人生を送りたいときは一度読んでみることをオススメします。
読まないにしても、「私は運がいい」と思い込むことだけは実践してみてください。
運がいい出来事を見つけやすい思考に変わっていきますよ。
読書をする時間がない方へ
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10分で読めるので時間がないときにはピッタリです。