『THINK AGAIN』を一言で表すなら
思考の柔軟性を高めてくれる
本です。
アダム・グラントさんの前作、『GIVE&TAKE』、『ORIGINALS』も読んでいたので気になって購入しました。
前作よりも文章が読みやすく、わかりやすい作品となっていました。
読むことが楽しくなったので、読書が苦手な方にもオススメできます。
それでは『THINK AGAIN』の感想などが気になるあなたはここからお楽しみください。
- 本の書評&感想&簡易要約
- 読むと得する人
- 本が解決する悩み
- 関連本
【読書能力と人物背景】
- 男 26歳
- 大学中退(薬学部)
- 専門学校卒
- 読書量:3〜5冊/月
- 年間:50冊以上
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
- Instagram:過去の読書記録
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
『THINK AGAIN』の書評&感想&簡易要約
- 難易度
- 驚き
- 想像力拡大
- 実践しやすさ
- テンポのよさ
- わかりやすさ
『THINK AGAIN』のPart2が面白い
私は『THINK AGAIN』のPart2が特に面白いと感じました。
相手に再考を促す方法が述べられています。
情報をいかに多く提示しても相手の考えを変えさせるためには、あまり有利に働かないことを学びました。
私も他人を説得しようと思った時期がありました。
情報を集め、理論武装することで説得できると考えていました。
しかし、本書を読んでからは相手に伝える情報を絞るべきだと思っています。
他にも、共通点を探し同意することが有効です。
以前、研修でディスカッションする機会がありました。
共通点の同意をしたのちに、自分の意見を述べることで、私の考えを受け入れてもらいやすくなりました。
読んだ内容を現実で使いやすいのでPart2は特にオススメです。
『THINK AGAIN』の簡易要約
『THINK AGAIN』は大きく3つのPartに分かれています。
- 自分の考えを再考する
- 相手に再考してもらう
- 再考する組織を作る
個人から集団に至るまで、再考の大切さを紹介しています。
自分が正しいことを言っているのに、相手に何を言っても反発された経験は誰にでもあるでしょう。
相手に意見を変えてもらうために、Part1では自分の思考がどのような状態なのかを調べます。
人の考え方は、主に3つに分類されます(「検察官」「政治家」「牧師」)。
そこから抜け出し、科学者のような思考を手にすることが目的です。
Part2では、相手が意見を変えてくれるために、どのような言葉を選べばよいかを教えてくれます。
「ワクチンを接種したくない」と頑なに断っている母親が、1人の医師のセラピーにより考えを変えた話があります。
何を言っても聞いてくれない人の考えを変える方法は、相手の最善を願うことです。
Part3では、考え続ける組織を作る方法を教えてくれます。
意見があっても言いにくい環境を改善するには、役職が上の人が失敗したことを率先して話してみましょう。
上司が失敗を告白できる組織は、部下もミスの報告がしやすくなります。
弱みを見せられる組織は、発言しやすく、考え続ける組織になっていきます。
『THINK AGAIN』のオススメの読み方
読書が苦手な方は、Part2から読むとよいでしょう。
Part1も大切ですが、楽しく読むことを考えるとPart2ですね。
相手の意見を変える方法が記載されています。
次にPart1を読んでみてください。
自分の思い込み、人が陥りやすい思い込みを知ることができます。
考えの癖を修正しない限り、偏ったものの見方しかできません。
老害と言われないために、多角的な視点を今のうちから身につけましょう。
最後にPart3を読んでみましょう。
読書が辛くなったときは、Part3を飛ばしてもよいと思います。
あなたの生活で特に重要なのはPart1,2です。
余力や興味が湧いたときに、Part3に挑戦してみてください。
『THINK AGAIN』が役立つ人
『THINK AGAIN』は全ての人に役立ちます。
人と接する機会が多い人ほど、実践しやすい内容だと私は思います。
他にも、科学者の視点で物事を考えることを学べるため、情報収集のときも役立つでしょう。
- 自分の意見が言えない人
- 意見の対立が怖い人
- 組織、グループの風通しをよくしたい人
- よく口論になる人
自分の意見を完全に否定することはありません。
自分も相手ももう一度考えるきっかけを作ることが大切です。
現代はグレーなことが非常に多いです。
だからこそ、再び考え、よい解決策を見つけ出すことが重要だと私は思います。
悩み解決に役立つ章
この本を読むことで解決できる悩みと章を紐づけてあります。
目的を持って本を読むことで集中力を保つことができます。
読書習慣を身につけたい時や、本を読むモチベーションが途中でなくなった時は活用してください。
- 「柔軟な考え方ができるようになりたい!」
→Part1:(自分の考えを再考する方法) - 「相手の考えを変えさせたい!」
→Part2:(相手に再考を促す方法) - 「風通しの良いグループを作りたい!」
→Part3:(学び、再考し続ける社会・組織を創造する方法)
『THINK AGAIN』をより深く(関連本)
Part1をより深く理解するには、
- 『知ってるつもり無知の科学』
著:スティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック - 『突破力』
著:メンタリストDaiGo
この2冊が役に立ちます。
1番関係があるのは『知ってるつもり無知の科学』ですね。
いつもみているものでも、実際はほとんど見ていないことがわかります。
Part2をより深く理解するには、
この3冊がおすすめです。
『影響力の武器』は人に影響を与える6つの要素について書かれています。
本質を知りたい方にはおすすめです。
読書が苦手な方は『スイッチ!』や『超影響力』を読んでみてください。
Part3をより深く理解するには、
- 『ORIGINALS』
著:アダム・グラント
この1冊が今のところおすすめです。
本書の前作なので、共通する部分も見えてきます。
オリジナリティを発揮するための組織づくりの話と関係してます。
『THINK AGAIN』をオススメします
自分の考えから、組織の考え方までも変える方法がつまっています。
1度は「あの人の考えを変えたい!」と思ったことはあるでしょう。
相手が思っていることを変えさせるためにはこの本が役に立ちます。
まずは、人がなぜ頑なに意見を変えようとしないのかを知ることから始めてみましょう。
意見を変えるときは、何がきっかけになっているのでしょう。
答えは『THINK AGAIN』の中にあります。
私は本書を読んでから、本の内容を実践したくてウズウズしてます。
特に、Part2は定期的に読み込む必要があると感じました。
ぜひ読んでみてください。