生きていれば、悪口や批判は誰でも受けますよね。
接客業をやっている方ならなおさらでしょう。
悪口ではないにしても、強めに何か言われたら心にダメージを受けます。
悪口や批判、酷い言い方、きつい言い方に対処するためには、「科学者的思考」と「ACT」が効果的です。
さらに、2つを混ぜて使うとよりいいと私は思うので次で紹介します。
悪口・批判を言われたときの対処法(4ステップ)
悪口・批判を言われたときにやって欲しいことは4つです。
- 悪口・批判の言葉と感情を切り離す(ACT)
- 言葉の部分の事実と感想を切り離す(科学者)
- 事実の真偽を確かめる(科学者)
- 悪い部分を治すメリットを考える(ACT)
この4ステップを踏んだのち、治すか放置するかを判断してください。
相手から言われたことで落ち込むことも、引きずることも少なくなるでしょう。
次より、ひとつずつ具体的に説明します。
言葉と感情を切り離す練習
まずは、言葉と感情を切り離してみましょう。
「あの人は『〇〇』という考えを持っている」という方法を私はよく使います。
言葉を一歩引いて眺めることがでるので、きつい言い方をする人にも効果的です。
例えば上司から、「仕事が遅い!しっかりして!」と言われたとしましょう。
先ほどの文章に入れると、「上司は、『仕事が遅い!しっかりして!』という考えを持っている」というようになります。
「イラっ」としたときや、悲しい気持ちになったときは試しに使ってみてください。
事実と感想を切り離す練習
先ほどの例文をここでも使ってみましょう(「仕事が遅い!しっかりして!」)。
次は事実と感想を切り離す練習です。
- 事実:仕事が遅い
- 感想:しっかりして
このように切り分けることができます。
感想の部分は役に立たないので捨てちゃってください。
次から考えるのは、「仕事が遅い」という事実のみです。
事実の真偽を確かめる練習
事実を抜き取りました(「仕事が遅い」)。
それでは、本当に仕事が遅いのかを確認します。
周りと比較するだけでいいので、特に頑張る必要はありません。
周りと比べて明らかに遅いのであれば、改善するといいでしょう。
しかし、それほど周りも早いわけではないのなら、上司のストレス発散に付き合わされただけなので無視しても構いません。
悪い部分を治すメリットを考える練習
周りと比べて仕事が遅いことが事実であるならば、周りと同じくらいか、少し上を目指した方がいいでしょう。
なぜなら、あなたが成長できるチャンスだからです。
自分より仕事が速い人がいなければ、それ以上は望めません。
しかし、自分よりも仕事が速い人が大勢いるなら教えてもらうことができます。
もしも、誰にも教えてもらえず、自分の力で仕事が速くなっても問題ありません。
後輩に仕事が速くなる方法を教えることができるので、頼れる先輩になれます。
悪い部分を治すメリットの大きいときは、批判された箇所は改めるといいでしょう。
今あるもので満足すると楽になる
「あなたは今の人生に満足していますか?」
自己啓発セミナー的な場所に参加すると、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
20代前半までは、「もっと成長したい!」「もっとお金が欲しい」と思っていました。
しかし、自分の中で満足する基準を決めることで「もっと上を目指したい!」という気持ちは薄れました。
もちろん、もっと本が読めたらいいなとか、外食を頻繁にしてみたいという気持ちはあります。
ただ、そこまで執着するほど欲してはいません。
「今の生活に満足しつつ、余力でもう少し頑張ろうかな」くらいのモチベーションです。
そのために、どこまで行けばゴールなのかを決めておくといいでしょう。
人生のゴールはポジティブ心理学を参考にしてみよう
私はポジティブ心理学を参考にどこをゴールにするのかを決めました。
収入面は年収600万円くらいで幸福度の上昇が落ち着くので、一旦年収を600万円まで増やすことを目指します。
食事はアンチエイジングを軸に食べているため、野菜や果物を多くとれるようにしてます。
そのため、外食よりも自炊の方が安く大量に食べられるので毎日自炊です。
私は読書をしているときに幸せを感じるため、読書をする時間は必ず確保します。
「人にお金を使うと幸せになる」という研究があるため、旅行や外食は1人では行きません。
このように根拠を持ってやるやらないを決めたのでそれほど渇望感はありません。
根拠を持って生きる
何を言われても、自分の行動に何かしらの根拠があれば自信を持って行動できます。
多少の悪口や批判にも負けることはないでしょう。
なぜなら、根拠を持っているときの相手からの批判は、「それってあなたの感想ですよね?」で打ち返せるからです。
打ち返せない場合は、「科学者思考」と「ACT」を使って解決してみましょう。
生きていれば「いちゃもん」をつけてくる人は必ずいます。
そんなときは、「あの人の発言は自分にとってメリットはあるのか?」とまずは自分に問いましょう。
答えが「YES」なら事実のみを受け入れ、改善の道に進んでみましょう。
答えが「NO」なら、鼻で笑っておけばいいんです。
参考図書
- 『THINK AGAIN』
- 著:アダム・グラント
- 『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』
著:ラス・ハリス - 『科学的な適職』
著:鈴木 裕 - 『幸福の達人』
著:Testosterone