現在27歳です。
周りからは「仏」だの「悟っている」だの「優しい」だの言われてます。
自分でも人よりも心は広いと思います。
では、どのような人生を送れば、心が広くなるのでしょうか。
私の過去を振り返り、「心が広くなった」要因を紹介します。
私の心を広くした3つの出来事
どんな要因が心を広くするのに役立ったのかを振り返ります。
- 様々なジャンルの本を読む
- 様々な人と話してみる
- 相手を理解するように努める
きっとこの3つが心を広くするために役立っています。
それでは、具体的な方法を見ていきましょう。
読書で心を広くする
本には2つの役割があると思います。
1つ目は「自分を肯定してくれる」役割です。
最近では、『RANGE』(著:デイビッド・エプスタイン)がお気に入りです。
「知識の幅を広げることが大切だよ」という本で、私の度重なる転職を肯定してくれる本でした。
2つ目は「自分の考えを否定してくれる」役割です。
おすすめは、『スイッチ!』(著:チップ・ハース、ダン・ハース)です。
人の行動を変えるためには何が必要なのかを教えてくれます。
昔の私は「論理的に話せば、人の行動は変わる」と思い込んでいました。
しかし、この本から「人は感情で動く生き物である」と知り、私の考え方が180度変化しました。
本を読み、様々な考えに触れることで、許容力も増えていくと考えます。
全く違うジャンルに触れてみると新しい発見が得られて面白いですよ。
いろんなジャンルの人と話してみる
私は転職をするたびに業種を変えます。
そのおかげで、様々な考えをする人と働くことができました。
事務の仕事では内向的な人が多く、建築系の仕事は我が強い人が多く、タクシーの仕事では様々なお客さんと出会いました。
業界が変われば常識も変わり、関わる人も変わるので新しい考え方を取り入れられます。
タクシーの運転を教えてもらうときも、人それぞれ意識する箇所が違うため、教え方も異なります(自動車学校で経験しませんでしたか?)。
今まで関わることのなかった人と話してみることで、新しい発見ができ、思考の幅が広がりました。
ちなみに、タクシー運転手時代の「乗ってきて嬉しいランキング」は、1位「おばあちゃん」、2位「ホスト」の人でした。
さらに、「タトゥーを入れている人は結構優しい」という感想も付け加えておきます。
否定はしない!ただ理解する!
人の話を聞くときに、私が意識している点は「相手を否定せず、ただ理解する」です。
相手の話に対して、「良い」「悪い」の判断をしないようにしてます。
仕事を教えてもらうときのことを思い出してみてください。
ある先輩からは、「Aを先にして、Bを行なって」と教えてもらえました。
しかし、もう1人の先輩からは、「Bを先にして、Aを行なって」と言われます。
いったい、どちらが正しいのでしょうか?
私は「結果が変わらないのであれば、あとは好みの問題でしょ?」という考えです。
大切なことは、先輩がどういう意図を持って「Aが先」「Bが先」と言っているのかです。
先輩の考え方や、土台となっているものを理解することを目標にして話を聞くと、相手の仕事の進め方もしれます。
どちらを採用するかは、試してみてやりやすい方でいいと思います。
まずは、相手の話を聞き、相手の考え方を理解するように質問してみてください。
心を広くする3つの日常トレーニング
心を広くするために日常的に行なっていることを紹介します。
- 共感力を高める
- 相手の立場で考える
- 行動の理由を予想する
後ろ2つは通勤や外出先で簡単にできるのでおすすめです。
「面白そう!」と思えた内容から試してみてください。
共感力を高める
共感力を高めることで、相手の立場で考えたり、次の行動を予想することができます。
心を広くするための基礎となるので共感力は高めておきましょう。
具体的に試して欲しいことは2つです。
- 小説を読む
- 映画を観る
これだけですね。
共感力を高めるためのよくある方法です。
私のおすすめは、『余命10年』という映画ですね。
小説なら『絶唱』(著:湊かなえ)が好きです。
なんでもいいので、人の感情の揺れ動きを学べる作品をみてみてください。
相手の立場で考える
小説を読みながら、映画を観ながら、「もし私が主人公なら何を思い、どんな行動をするのだろう?」と考えてみてください。
これだけでも、相手の立場で考えることができます。
仕事場や外出先で行うなら、「なぜあの人は、あんなことを言うのだろう?」「どうして我先に席に座ろうとするのだろう?」と考えます。
- 「なぜ急いでいるのか?」
- 「なぜいつも遠慮しがちなのだろうか?」
- 「なぜ人をバカにするような物言いしかできないのか?」
答えが出なくても構いません。
ただ考え、自分なりの答えを出せればそれでいいのです。
相手の立場になったら「私ならどう行動するだろう?」と考えるだけです。
少しだけでも共感できたら心が広くなるでしょう。
さらに、自分の行動を改めることも、新しい解決策を閃くこともできるでしょう。
行動の理由を予想する
相手の立場に立つことができたら、相手の行動の理由も予想することができます。
電車から急いで降りている人を想像してみてください。
人にぶつかりながら急いで改札まで向かっている迷惑な人です。
今までなら、「なんであんなに急いでいるんだろう?人にぶつかって迷惑かけないでほしい」と思うでしょう。
しかし、相手の立場で考えられると、「あいつは(尿が)漏れそうだから急いでいるんだな」とか「遅刻しそうだから急いでいるんだな」とか予想できます。
イライラしている人を見ると、「奥さんと喧嘩でもしたのかな?可哀想に」と慈悲の心で見ることができます。
それが事実である必要はありません。
ただ、相手の行動を理解するための予想を立てればいいのです。
相手の行動を予想できるようになると面白いことができます。
友達が隣で「鼻をすすっている」ところを想像してください。
相手が望むのは90%くらい「ティッシュ」です。
そっとティッシュを差し出すと、「なんでわかったの?!」と言われます。
「もしかしてエスパー?!」と驚いてくれる遊びもできるので試してみてください。
相手は怯えているだけかもしれない
「・・・あまり強い言葉を使うなよ 弱く見えるぞ」という藍染惣右介(漫画:BLEACH)のセリフがあります。
「なぜあの人は強い口調でしか話せないのか?」
「なぜあの人は周りを遠ざけるような行動ばかりするのか?」
もしかしたら、ただ怯えているだけなのかもしれません。
事実はわからなくても、相手の立場で考え、暫定でいいので結論を出してみてください。
これを行うだけでも心を広く保つことができます。
心が狭くなるのは、あなたが怯えているだけかもしれません。
答えがわからず、相手が何をしてくるかもわからないと怖いですよね。
相手がどう行動するのか、次に何を言ってくるのか予想できれば怖さが減ります。
ジョジョの奇妙な冒険第2部、「ジョセフ・ジョースター」のように、「お前の次のセリフは、〇〇という!」と心の中で予想しながら過ごすのも楽しいでしょう。
参考図書
『RANGE』
著:デイビッド・エプスタイン
『スイッチ!』
著:チップ・ハース、ダン・ハース
『絶唱』
著:湊かなえ