『不合理だからうまくいく』を一言で表すなら
人の愚かさを知ることで優しさが生まれる
です。
人の行動を知りたいと思ったときに買った本です。
人間がどのような行動をとるのかを知ることができたら、損をしないで行動ができると考えました。
だから私は行動経済学に興味を持ちました。
本を読むモチベーションにも役立つように書いてます。
それでは『不合理だからうまくいく』の感想などが気になるあなたはここからお楽しみください。
- 本の書評&感想&簡易要約
- 読むと得する人
- 本が解決する悩み
- 関連本
【読書能力と人物背景】
- 男 25歳
- 大学中退(薬学部)
- 専門学校卒
- 読書量:3〜5冊/月
- 読書速度:漫画1冊30分〜1時間未満
『不合理だからうまくいく』の書評&感想
- 難易度
- 驚き
- 想像力拡大
- 実践しやすさ
- テンポのよさ
- わかりやすさ
『不合理だからうまくいく』の第3章が面白い
私は第3章の『イケア効果』が面白いと感じました。
イケア効果というのは、『自分が作成したものに愛着が湧き、それを高く評価する』というものです。
自分で折った折り紙ですら高く評価するという点が面白いです。
どんなにショボいものでも「自分で努力して作った」という経験が得られれば、それは自分にとって特別なものへと変身します。
「ものを大事にしてほしい」という親御さんにとっては朗報です。
子供がものを大切にする子に育ってほしいなら、組み立て式のおもちゃや、DYIで一緒に家具を作ることがオススメです。
かつて私もクラッシュギアやベーブレード、LEGOなどで遊んだ経験があります。
今でも実家に大切に保管されなかなか捨てることができません。
まさに自分で完成させたという『愛着』がこの結果を産んでいます。
周りを見渡してみてください、きっとあなたも愛着がある大切なものがあることでしょう。
『不合理だからうまくいく』の簡易要約
本書は人間の不合理な行動がまとめてあります。
著書のダン・アリエリーさんの体験を交えながら、書いてあるので読みやすいです。
例えば、相手から嫌がらせをされたとき、復讐するべきだと思いますか。
相手に復讐することだけを考えていると、自分が手に入れる利益を見失っていることに気づきません。
なぜなら、相手を陥れるためだけに行動しているからです。
他にも、幸福を長持ちさせるためには、順応に気をつけることや、価値を高めるためにはDIYが良いなどが書かれています。
読んでいて面白い行動経済学の情報があります。
人の不合理な行動を知っているとビジネスや私生活にも役に立ちます。
人間関係でも理解できない行動に納得がいくので、寛容な性格に変わっていくでしょう。
『不合理だからうまくいく』のオススメの読み方
本書は第1章から順に読んでいくと良いでしょう。
序章から読むと著者の過去が描かれているので私はあまりオススメしません。
所々グロい話(著者の実体験)が入っているため、少し気分が悪くなる可能性もあります。
そこを考慮しながら読むと、読了できると思います。
私の場合は恋愛ネタが好きなので、第7章と第8章を読んだのちに、最初から読み進めました。
『不合理だからうまくいく』が役立つ人
この本を読むと役に立つ人はどのような方だと思いますか。
私が思うに以下の人が役立つと思います。
- 社員の給料を上げるか迷っている経営者
- 仕事に情熱を持てずに悩んでいる会社員
- 結婚相手を探し中の婚活者
このような方にオススメです。
行動経済学の点からあなたの悩みを解決することでしょう。
次に具体的な悩みをお持ちな方はどの章から解決することができるかを紹介します。
悩み解決に役立つ章
この本を読むことで解決できる悩みと章を紐づけてあります。
目的を持って本を読むことで集中力を保つことができます。
読書習慣を身につけたい時や、本を読むモチベーションが途中でなくなった時は活用してください。
「ボーナスや給料を高くすると社員は仕事をするようになるの?」
→第1章:(高い報酬は逆効果)
「モチベーションが上がらないと悩んでいるなら」
→第2章:(働くことの意味)
「仕事に情熱を持てる人と持てない人の違いとは?」
→第3章:(イケア効果)
「新しい行動が起こせない人の特徴はこれ」
→第4章:(自前主義のバイアス)
「復讐はメリットがるのか?」
→第5章:(報復が正当化されるとき)
「楽しいことを長続きさせる方法はないの?」
→第6章:(順応について)
「婚活でうまくいかない理由はこの章で解決します」
→第7章:(イケてる?イケてない?)
「マッチングサイトの問題点を知ると婚活が進むかも」
→第8章:(市場が失敗するとき)
「感情的な行動が失敗を引き起こす前に必ずお読みください」
→第9章:(感情と共感について)
「その行動が人生の全ての行動を決めている可能性があります」
→第10章:(短期的な感情がおよぼす長期的な影響)
『不合理だからうまくいく』をより深く(関連本)
この本は前作の内容も一部はいっています。
つまり前作も合わせて読むとより理解が明確になると思い前作も紹介します。
『予想どおりに不合理』
著:ダン・アリエリー
訳:熊谷 淳子
『不合理だからうまくいく』をオススメします
この世の人間は合理的に行動できないことがわかる本です。
なぜならあなたも私も「給料が上がれば仕事がより楽しくなる」と思っているからです。
実は給料と仕事の満足度の関係はあなたが思っているよりもずっと低いです。
むしろボーナスが高くなればなるほど仕事の生産性が落ちるということもわかっています。
さらに給料と幸福度の関係を説明すると、あなたの給料が2倍になっても幸福度は9%しか上昇しません。
もっというなら幸福度の上昇は最長でも1年で今の幸福度に戻ります。
これを知っているだけで、将来の予想が立てられるようになります。
実は行動経済学はあなたの人生を正確に導く手助けをしてくれているのかもしれません。