「運がいい」人になりたいと思ったことはありませんか。
「友達や同僚はなぜ『運がいい』のか?」
その答えをこの記事で解き明かします。
運がいい人の2つの特徴と、運が良くなる4つの行動を紹介します。
この記事が読み終わる頃には、あなたは「運がいい」人の仲間入りです。
まず、この記事に出会ってくれたあなたは「運がいい」と言えるでしょう。
なぜなら、運はスピリチュアルではなく、科学で引き寄せることができるからです。
引き寄せの法則ではありません、科学的にあなたの運を高めます。
記事を読んでいる途中から「運がいい」と気づく可能性もあるでしょう。
それでは、「運がいい」人の2つの特徴からご覧ください。
運がいい人の特徴
「運がいい」人には2つの特徴があります。
- 運がいいと思っている
- 事実をポジティブに捉える
スピリチュアルな印象を受けた方もいるでしょう。
しかし、思い込むことは運の良さに関わりがあります。
これから、2つのポイントを具体的に解説します。
運がいいと思っている人は日常生活で得をする
自分のことを「運がいい」と思っている人と、「運が悪い」と思っている人を対象にとあるカフェで実験が行われました。
カフェに行き、コーヒーを飲み、お店から出てくるという日常的によくあるシチュエーションでの実験です。
お店には2つの仕掛けがあります。
- お店の入り口にお金が落ちている
- お店のお客として有名な俳優を起用
自分のことを「運がいい」と思っている人は、お金にも俳優にも気が付き、お店から出た後のインタビューで「今日は運がいい日だ」と回答しています。
しかし、「運が悪い」と思っている人は、お金にも俳優にも気が付きませんでした。
もちろん、インタビューでは「いつも通りの日常」と答えています。
自分のことを「運がいい」と思い込むだけで、視野が広がり、変化を受け入れる心が身につき、実際に運が良くなります。
運がいい人になりたいなら、今から自分のことを「運がいい」と思い込んでください。
運がいい人も悪い人も事実は平等
先程のカフェの実験のように、運のいい人も悪い人も実際に起こっていることは同じです。
しかし、気づくことができるかは人によって違いましたね。
同じ事実でも捉え方で、運がいいと思うことも、運が悪いと思うこともできます。
例えば、会社でプレゼンを任されたとしましょう。
運がいいと思っている人は、「プレゼンは大変だけど、今後の仕事に役立ちそうだから頑張ろう」とポジティブに捉えることができます。
しかし、運が悪いと思っている人は、「プレゼンは大変。面倒くさいことを押し付けられた」とネガティブに捉えるでしょう。
当然、前者の方がモチベーションも高いので、プレゼンに対する評価が高くなる可能性が上がります。
プレゼンが成功したら社内での評価も高まり、昇進や昇給することもあるでしょう。
あくまで、可能性が高くなるだけなので、失敗することもあります。
失敗したとしても、「勉強になった」と考えるのか、「運が悪かった」と思うのかで次の行動が変わります。
つまり、同じ事実でも捉え方次第で運がいい人になれるのです。
「運がいい」とは何か?
運とは宝くじに当たるとか、パチンコで当たると言ったものではありません。
何気ない行動や人の紹介で、問題が解決や、新しい発見が起こることを「運がいい」と言います。
何気ない行動や人との出会いによって、点と点を見つけ繋がることを、「セレンディピティ」と言います。
「運がいい」人は、セレンディピティが起こりやすい行動を意図的にとっていることがわかりました。
ここで疑問が湧いてくると思います。
「具体的にセレンディピティとは、どんなのものなのか?」と思いませんでしたか。
セレンディピティとは大きく分けて、3つの種類があります。
- アルキメデス型
- ポスト・イット型
- サンダーボルト型
それでは具体的な3つの型について紹介します。
ただし、あなたの身の回りに起きる、セレンディピティは必ずしも3つに該当しないこともあるので注意してください。
アルキメデス型セレンディピティ
アルキメデス型セレンディピティは、今抱えている問題が、予想外の出来事で解決することです。
アルキメデスが、金の王冠が純金であることを証明する方法を、大衆浴場で見つけたことが名前の由来です。
王冠が純金なのか、銀が混ざっているのかを判別するために、水を張った容器の中に、王冠を入れ、水量の違いを観察しました。
銀は金よりも軽いので、純金でないときは、溢れる水の量が少なくなるので、純金ではないことがわかります。
日常生活でも、息抜きに友達と遊んでいあたら、思わぬところから仕事の問題を解決するアイディアが生まれてきたことはありませんか。
【実体験】シュージのアルキメデス型セレンディピティを紹介
私の直近で起きたアルキメデス型は、新人教育の時です。
私は第一印象があまり良くなく、どうにか改善しようと考えていました。
すると、マナー研修で「もみあげ」が長いことを指摘されました。
清潔感を保つためには「もみあげ」は耳の間より長いとワイルドに見えるそうです(研修前は頬骨ぐらいまでありました)。
私の中ではこれは驚きのことでした。
髪や眉を整えても印象が悪く、悩んでいたら、原因は「もみあげ」かもしれないと知ったからです。
研修が終わったら急いで、「もみあげ」を剃りました。
すると、研修での指導が柔らかくなったような感じがします(あくまで主観)。
プライベートでも、相手からの接し方が柔らかくなったりといい方向に進んでいます。
これが私のアルキメデス型セレンディピティでした。
ポスト・イット型セレンディピティ
ポスト・イット型セレンディピティは、問題解決に取り組んでいたら、全く違う問題が解決することです。
ポスト・イット(付箋)は偶然の失敗から生まれた商品です。
最初は、強力な接着剤を開発しようと奮闘していました。
しかし、真逆の粘着力が非常に弱い接着剤が完成したことから、ポスト・イットが誕生しました。
思いがけないところから、新しい発見を得られることがあります。
失敗だと思っていることでも、見方を変えると成功になることもあるはずです。
「失敗は成功のもと」と言いますからね。
サンダーボルト型セレンディピティ
サンダーボルト型セレンディピティは、全く意識していなかったところから、問題解決や新しい発見が得られることです。
代表的な例は、「恋」ですね。
あなたは、いつどんな状況で好きな人(好きだった人)のことを好きになりましたか。
「気づいたら好きになっていた」「あれは運命だと思った」これらはサンダーボルト型のセレンディピティです。
将来を左右する人との出会いは、往々にしてサンダーボルト型が多いような印象です。
「一期一会」という言葉を大切にすると、今まで以上のセレンディピティが起こるのかもしれません。
【実体験】シュージのサンダーボルト型セレンディピティを紹介
私は転職する前は、フリーランスでライターをやっていました(2ヶ月だけ)。
転職先の仕事は、ライター業務とは全く関係ない場所です。
しかし、研修期間中に前職でライターをしていた方とお会いすることができました。
ニッチな場所で、同じことをしていた方と出会えるのは、まさにセレンディピティです。
研修中に前職の話になったことがきっかけで、仲良くなることができました。
「私、前職はライターをしていました」と聞いたときは、サンダーボルトが身体中を駆け巡りましたね。
「同じライターなんだ」と心の中に留めておかず、声をかけて良かったと思いました。
運がいい人になるための行動
ここからは「運がいい」人になるための行動を紹介します。
「運がいい」人は、セレンディピティを超しやすい行動をしています。
具体的には、点をたくさん打つことで、点と点を繋げやすくしている人のことです。
「運がいい」人になるための行動は4つです。
- タネをまく
- 粘り強さ
- レジリエンス
- リフレーミング
全て身につけるとセレンデピティは起こりやすくなります。
しかし、最初は自分のできることからやってみましょう。
私は粘り強さとレジリエンスが苦手なので、今は鍛えている途中です。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
「タネをまく」と運がいい人になる
タネとは何のことでしょう。
タネとは、あなたが今、興味を持っていることや、趣味などです。
つまり、「タネをまく」とは自分が今気になっていることを相手に話すことです。
もしも、自己紹介で名前と年齢、仕事内容だけを話すとどうなるでしょう。
あなたの自己紹介を聞いた人は、「自分には関係ないな」と思うかもしれません。
しかし、気になっていること(野球好き、読書が好き、副業を考えている)を自己紹介で話すと、「自分と似てるかも」と思われやすくなります。
自分と近い人という認識を抱かせたら、仲良くなるのは早いです。
運は人が運んでくるものなので、積極的に気になっていることは発信しましょう。
あなたに興味を持って、幸運を運んできてくれることでしょう。
マニアックな共通点ほど仲良くなる時間が短くなる
マニアックな共通点があると、仲を深めるための時間が短縮されます。
例えば、読書といっても科学的な本を読む人は私の周りにはいません。
そこで、「私、ダン・アリエリーさんの本が好きなんです!」と言われたら私は非常に有効的になるでしょう。
ダン・アリエリーさんとは、行動経済学者で『予想どおりに不合理』や『不合理だから上手くいく』の著者です。
誰も知っている人がいないと思っていたところに、このような言葉を言われると親しくなりたいと思うのが心理です。
他にも、先ほど紹介した、「転職先で前職がライターの人がいた」という話を覚えていますか。
ライターとは全く関係ない仕事なのに、ライターをしていた人がいるのもマニアックですよね。
ここでいうマニアックとは、「全体的な母数が少ない」場合と、「コミュニティの中での母数が少ない」場合の2つがあることを覚えておいてください。
「粘り強さ」は運がいい人の特徴
粘り強さと運には関係があります。
粘り強さがあることで、技術がある程度成熟します。
技術の成熟がないと、セレンディピティが起こりづらいのです。
例えば、ダイエットをしていたとしましょう。
「痩せるためにはタンパク質を食べると良い」ことは勉強をして知っているとします。
新しい情報として、「タンパク質は食欲を満たすために重要な栄養素」ということを知りました。
ここでセレンディピティが起こります。
今までの「タンパク質を食べたら痩せる」という知識から、「タンパク質を食べたら食欲が抑えられ、食べる量が減り、結果的に痩せる」となります。
粘り強く何かに取り組むことは、突破口を開く点と点を繋げるために重要です。
「私は飽き性だから、粘り強く取り組むのが苦手」という人には、こちらの記事をオススメします。
ちなみに、私は本を読んでいるとセレンディピティが起こりやすいです。
特に、同じような実験が紹介されていると、どの本に書いてあるのかが頭に浮かびます。
本をある程度読むと、知識と知識を結ぶ速度が速くなり、楽しく本を読むことができますよ。
「レジリエンス」を鍛えて運がいい人になろう
レジリエンスとは辛いことがあっても前に進む力のことを指します。
1度辛いことがあると逃げ出したくなるのはわかります。
私も辛いことからは逃げたくなる性格なのであなたと同じです。
しかし、ここで諦めていては技術が伸びず、成長もできません。
技術が成熟しないので、セレンディピティも起こりづらく、「運が悪い」人の悪循環に陥ってしまいます。
上手くいかないときは、2つの方法を試してみてください。
1つ目は、過去の自分と比較することです。
「最初の頃に比べて今はどこまで成長しているのか?」と自分自身に聞いてみてください。
例えば、言葉遣いでも変わると思います。
最初の頃は、「わかりました」といっていたのに、今では「承知しました」と言えることも進歩です。
私の場合は、道を覚えたことに成長を感じることがあります。
今まで、どの方角に進んでいるのかすらわからなかったのに、「この道を進んだらどこに出るな」と理解して進むことができます。
相手からしたら「そんなことで?」と思うものでも、自分の中で進歩が感じられれば問題ありません。
小さな進歩がやる気を作るので、立ち直り(レジリエンス)も早くなるでしょう。
2つ目の方法は次で解説します。
「リフレーミング」で運を味方につけよう
リフレーミングは、レジリエンスを鍛えるときにも有効です。
リフレーミングとは、視点を変え、改めてみてみることです。
例えば、コーヒーについてどのように見えることできるでしょう。
「カフェインが入っているから、眠気覚ましになる」と考えるのが一般的です。
「タバコを吸うときにコーヒーを飲むのが美味いんだよね」という視点もあります。
他にはどのような見方ができるかご存知ですか。
コーヒーには便秘解消の効果があります(女子の味方!)。
コーヒーに含まれるカフェインが腸を刺激することで、便秘解消につながります。
しかし、コーヒーを5杯以上飲むと、カフェインによる利尿作用で、便の水分がなくなり便秘になります(女子の敵!)。
コーヒーの視点をまとめてみましょう。
眠気を覚ましてくれる
コーヒーとの相性が良い
便秘解消になる
便秘になる(5杯以上)
同じ「コーヒーを飲む」でもこれだけの見方があることがわかりましたか。
出来事は同じでも、捉え方や見方を変えると再びやる気を取り戻すこともできます。
今辛いことは何ですか。
少し見方を変えて、前に進んでみませんか。
運は人が運んでくれることが多い
運は、人が運んでくれることが多いです。
すなわち、人間関係を良好に保つことで、「運のいい」人になれます。
例えば、人が運んでくれた運には何があるのか見てみましょう。
- 仕事
- 友人
- 恋人
- 結婚
仕事では起業家になればなるほど、「知り合いから仕事をもらった」という人が増える印象です。
接客業をしている方なら、お客様からお客様を紹介してもらった経験があるかもしれません。
友人、恋人、結婚は友達の紹介がよくあるケースではないでしょうか。
私も「どうやって知りたったの?」と聞くと、「友達の紹介で」と言われることが多いです。
人間関係が良好だと、新しい出会いが巡ってきます。
しかし、「どうやって良好な人間関係を作るの?」と悩んだことはありませんか。
私も第一印象が良くないので、人間関係を作るのに苦労しています。
そこで、まずは第一印象を良くする方法を別記事にて紹介します。
第一印象は6ヶ月持続する
最初の印象は6ヶ月は変わらないと言われています。
仲良くなりたいのに、敵対する印象を与えたら、しばらくは運が遠のく可能性があります。
人は中身ではありません。
人は最初は100%見た目が影響を与えます。
イケメン、美女になれとは言いません。
ただ、好かれるような努力は必要なのです。
髪を整えるとか、肌を綺麗にするとか、サイズの合った服を着るなど工夫はいくつかあります。
女性でどんな服を選べばいいかわからない人は、自分に合った洋服をレンタルできるサービスもあります。
運を手に入れるために、見た目に気をつけることも忘れないでください。
運がいい組織を作るためには?
運がいい組織とはどのような組織のことを言うのでしょう。
代表的なのはGoogleやピクサーのような会社のことを言います。
Googleは20%ルールというものを採用しています。
このルールは、勤務時間の20%は自分が興味を持っているプロジェクトに取り組んで良いというものです。
仕事とは関係ないように見えますが、趣味から生まれたサービスもあることを忘れてはいけません。
Gメールもそのうちの1つです。
ピクサーの建物は、スティーブ・ジョブズが主要な施設(会議室や売店)が真ん中に集まるように設計させました。
主要な施設が集まることで、他部署との交流が増え、アイディアの交換が活発になりました。
このように、アイディアを活かす組織づくりを目指すと、「運のいい」組織が誕生します。
アイディアを発表できる社風を作る
「アイディアはあるけど、馬鹿にされるのが怖いから言えない」という人は多いでしょう。
特に日本人は相手の欠点を見つけて、直させようとする風潮があります。
日本では、出る杭は高確率で打たれやすいです。
他部署との交流も必要ですが、まずはアイディアを受け入れる体制を整えましょう。
「発言しても批判されない」と思える組織にすることが重要です。
例えば、上司が失敗を率先して報告するなどです。
部下が失敗を言いやすい環境にするだけで、心理的な安心感を得られます。
「今の進入社員は何を考えているのかわからない」という方にはこちらがオススメです。
運がいい人の特徴を身につけよう
「運がいい」人は何をしているのかわかりましたか。
まずは、「私は運がいい」と思い込むことから始めましょう。
思い込むことで、視野が広くなり、新しいことを受け入れる準備が整います。
同じ出来事でも、「運がいい」人はポジティブに事態を捉えます。
思い込みが終わったら、次は行動あるのみです。
興味を人に話してみたり、技術を磨いたり、視点を変えたりしてみましょう。
今まで見えなかったものが見えてくるでしょう。
私のオススメは読書です。
小説でも、エッセイでも、ビジネス書でも構いません。
新しい視点を手に入れるために、興味のある本を1冊読んでみてください。
また、過去に読んだ本を再読するのも良いでしょう。
再発見できることが多いので、運を引き寄せることができますよ。
運を良くしたいなら待っているだけではダメです。
行動を起こして、「運がいい」人になりましょう。
参考文献
『セレンディピティ 点をつなぐ力』
著:クリスチャン・ブッシュ
『相手は変えられないならば自分が変わればいい』
著:ラス・ハリス
『だれもわかってくれない』
著:ハイディ・グラント・ハルヴァーソン
『不合理だからうまくいく』
『予想どおりに不合理』
著:ダン・アリエリー